新本籍


様々な可能性。プラスかマイナスかは人や場合にもよる。

例えば
右へ行くか左へ行くか
本を読むか海を見るか
今日やるか明日にするか

そんな小さな選択肢が無数に在って、それこそ意識していない部分も含めたら天文学的な数字になるね。そういった事を生まれてから今に至るまで繰り返し、どうやら死ぬ事なく生きてきた訳だ。

ねじまげられないからって諦めれば良い訳でもなく、懸命に流した汗なら許される訳でもない。

目に見えないから、余計に大変だったり、大変じゃなかったり。

何が言いたいかと言うとね。ロマンチックな偶然でも、ドラマチックな運命でもないと思った。生きてそこに辿り着けば、辿り着いた事に気付くんだなって。勿論、自分の意思でそこまで歩いて来たからに他ならない。

今日から新しい生活が始まった。幸せにする自信はあまりないが、幸せに生きていける気がする。


見よや山原は
枯れ木賑わう島
あなたがいたならば
ジントーヨー 花も咲くよ


土地土地の兄さん、姉さんに御厄介かけがちなる若輩者でございます。今後とも引き立っての御贔屓、宜しくお頼み申し上げます。


本日の逸品・長すぎる本籍

個だから


人は個だなぁ、と。完全に一方通行で夜に向かう空気の中、甘ったるいココアを飲みながら道行く人を眺めるつつ、思う。

疲れているんだな
楽しそうだな
腹でも痛いのかな
良い酒を飲んでないんだな

勝手に想像する。もう少し踏み込んで友人や家族の事を考える時も、自分の判断基準で物事を考える。俺の物差しで測れるものなんてたかが知れているが、自分の尺度を超えるものについては、大抵が当て推量になってくる。想像の域だ。こう言ってしまうと身も蓋も無いが、やっぱり気持ちは大事かも。

明日は大きな日。
だから今日も大きな日だ。
何時にも増して脳が心を具体化させようとする音がする。ゆっくり散歩しながら考えたり思ったり。

生まれて今日に至るまで、果たして何歩くらい歩いただろうか。
どれだけ人を傷つけてきただろうか。
どれだけ嘘を吐いてきただろうか。
どれだけ弱さを誤魔化してきただろうか。
その中に在って少しはまともな何かを発する事が出来たのだろうか。

昨日は一瞬にして明日に追いつく。いや、明日が昨日に追いつかれる。でも、今日はとりとめもなく儚くも、最高に価値のあるものだ。個だから人は人と一緒にいたいのかも。

今日は澄んだ夕暮れをありがとう。また明日。


本日の逸品・リゾネイター

バス停付近

昼飯を食い、バス停付近まで南雲を送った。

「バス、すぐに来るみたいだから行くわ。じゃあまた」

今日は良く晴れていて何気無い、何処にでもあるような日曜日。南雲はいやらしい笑顔を浮かべ曲がり角へ消えていった。
少し複雑な気持ちで彼を見送りながら、それにしても南雲は青空が似合わない男だと思った。

俺も数日後には新生活を迎える。その準備のため、少しだけ遠くに車を走らせる。自分が世の中の全てを知るのは無理だし、その必要もない。幸せかどうか。単純だが大切なこと。人間は望もうが望まなからろうが、常に最新の状態への更新を繰り返す。

変わらないものは無い。少しずつ、自分でも気がつかないくらい少しずつでも、物事は変化を繰り返す。得るものも失うものもある。生きていれば当たり前に。

生まれた時に、死ぬことが確定するけれど、生きていこうとすることはやがて死にたどり着くためのプロセスではないし、死に対する抵抗でもない。そんな気がする。

幸せになるのさ
誰も知らないやり方で


本日の逸品・骨組み

親友の旅立ち

今日は数少ない仲間である長岡の南雲祐介と飲んだ。彼は唄仲間であり、親友でもある。彼は長岡で暮らしていたが、間もなく中越を離れ花の都、大東京へ移住する。

したいこと
すべきこと
自分のため
誰かのため
今まで
これから

思うことはたくさんある。彼は無器用で真面目で、人見知りだが優しい男で、無駄に整った顔と無駄に上手い歌声と、不必要なくらい負けず嫌いだ。

色んなところで一緒に唄い、悩み、酒を飲み、語り、たくさん笑い合った。お互いに団体行動が嫌いで、よく宮内のアパートでだらだら飲んだなぁ。唄を通じて知り合い、理解し合えた数少ない親友の一人だ。

居酒屋で飲み、家のPCで何故かゴレンジャイを見て爆笑して夜が更けた。

あんなに計画性が無かったうちらも、大人になったのかもね。彼の決断は旅立ちであり、旅立ちには祝福と乾杯がふさわしい。

嬉しくも少し寂しい気持ちを昔のバラエティ番組に滲ませた夜だった。


本日の逸品・満腹感

健康を診断

今日は午後から健康診断を受けることにした。健康は財産だからだ。そんなことを言いつつも、この身体に一番しなければならない検査は検査料も高いし、大きな病院じゃないと受けられないんだけれど。

まぁぼちぼちだ。気持ちが大事だ。
センターには仕事の合間に健康診断に訪れる人でそこそこ混み合っていた。ベンチに座っていると困った事が起きた。
検査は13時30分から。
現在は13時。
そして60分ほど前から私はおしっこを我慢している。もう漏れそうなのにあと30分も待たねばならない。おしっこをしてしまうと検尿が出来ない。無理矢理絞り出せば出るかも知れないけれど…なんかねぇ、紳士的じゃない気がする。

しかし真剣に我慢の限界だ。おしっこをこんなにも我慢したのは何時以来だろう。嗚呼…もう変な汗出て来た。もう…駄目だ…。

受付には清楚で綺麗なお姉さんが。

「すみません。もう漏れそうなので、一足先に…」
「…嗚呼、では検尿コップをお出ししますね」

ありがとうなどと気取りながらも、内股じゃなきゃ歩けないほど限界に達していた私。
トイレに辿り着き、真っ白いTOTOに思いの丈をぶつける。

嗚呼〜 幸せだな〜
幸せって意外な所にもあるんだな。うん、今日はそこそこマシな日だな。
すっきりしたところで完全に検尿を忘れていたことに気付く。結局、無理矢理絞り出した尿を提出。検査結果に興味は無いが、体重は4キロほど増えていた。

検査後、駅南の賭場で井口を発見。唄っている時よりシャープでクールだった。


本日の逸品・愛を取り戻せ(クリスタルキング)

日本の色

夏を想像してみた。照りつける太陽。蝉の声。込み合う海水浴場。ギャル。ギャル男。

嗚呼…
あっつい…

暑いのを置いておけば夏は素敵だ。19:30くらいの空は、思わず見上げてしまわずにはいられない。火薬や蚊取り線香の匂いも素敵だ。風鈴や浴衣も。

こうやって書くと、夏って日本色が強いのかも知れない。日本って奥が深くて素晴らしい国だとなんとなく思う。でもねぇ、政治屋さんたちが平気でマニフェストとか言っている始末だよ。

ロックンロールだよ。
インターネットだよ。
ジューンブライドだよ。
イタリアン、フレンチ、スパニッシュだよ。

んー。それは別に良いか。そんなこと言いつつ、俺はグレッチぶら下げている訳です。ヤマハやタカミネやヤイリを購入しようと思いません。結局、俺も日本を見ようとせず、他文化にばかり興味を惹かれるジャパニーズだ。

もう少し世代が進むと…いや、既に「和」という世界に誇れる文化は、凡そ逆輸入になっているのかも。

それでもね、何も考えないよりは良いかなって思う。そこが最後の防衛ラインかなと。何処かでもう、日本が終わっていたとしてもね。唄はまだ生まれると思うんだ。


本日の逸品・見当たりません

二畳間

昼の世界(直射日光)を避けるように漫画喫茶へ。フルフラットという名の席に50円増で入る。
すごいよ。眠れるよ。あれなら普通に泊まれるわ。一坪くらいの固めのベッドみたいな床。照明は暗め。ソフトクリーム食べ放題。

ごろごろしながら中退アフロ田中とエウレカセブンを全巻読んだ。ガラスの容器に三杯目のソフトクリームを食べながら、こんな麗らかな季節に、こんな薄暗い室内で漫画読んでて良いのか…なんて思うフリをしたりしてみる。

外に出ると夕方。ほっとしたりして。週末は少し忙しくなりそうだ。「何もしていないから暇だという訳ではない」という持論を持つ俺だが、何もしていない時間が長すぎると、人間はろくでもなくなる可能性がある気がしてくる。

例えば俺。
夜が始まる頃、雨足が強くなってきた。昼間の晴天が嘘のようだ。

どうせなら
朝から降れよ
このやろう

人間は暇が多いと(中略)だからなのでしょう。おやすみなさいまし。


本日の逸品・チョコレートソース