珈琲ニャンコ

IMG_20181120_185706.jpg

古町に近い学校町にあった絵描きのアトリエを引き払い、この村で暮らしはじめたのが2007年の霜月。確か下旬。

ちょうど11年になるのか。最初は唄者と絵描きだけだったが、姫が一人と猫が二匹増えた。ギターとアンプは減った。



我が家は築約百年のヴィンテージ。流石にLDKや電気系統、水屋(お風呂やトイレ等)の水回り全般はリフォームした。

古民家の良さを生かして暮らしたいので、母屋には極力手を加えていない。電源が無い部屋もあるくらいだが、意外と不便は無い。






砂丘地の海辺の村に建つ古民家。湿気も溜まらず、ゴキブリも出ない。

が、引っ越してきてすぐ、古民家に在りがちな問題が発生。パターン青、ネズミです。



絵描きは猫を飼うのが夢だったらしく、じゃあちょうど良いから猫を迎えようかと。

そんな話をした翌日、最寄りの駅に捨て猫がいて。家族として迎える事にした。






そんな経緯で最初に我が家に来た兄猫、福。普通の猫が嫌がる柑橘系や科学的な香りを好む、変な猫だ。

絵描きがよく飲むカフェラテやカフェオレを盗み飲みしたり、カップを舐めたりもしていた。



まぁ猫はクリームやミルクが大好き。そういう普通の部分もあるのか、程度で。別に気にもせず、11年が経った。

そして最近。新たな事実が発覚した。元来お茶派の大吾だが、ここ数年は珈琲も好んで飲むようになったのだが。






一杯ずつ小分けされているドリップ珈琲を、ブラックで飲むのだが。ふと目を離した隙に、福が盗み飲みしていたのだ。

へぇー。好奇心、猫を殺すっていうけれど。流石は猫、好奇心旺盛だな。くらいにしか思わなかったが。



どうやらそうではない模様。福はカフェオレのミルク感が好きなのではなく、珈琲そのものが好らしい。しかも缶のブラック珈琲には目もくれず、ドリップだけに反応する。

11年も経って初めて知る事もあるんだね。そして流石は我が家の猫。違いの分かるオスだ。が、珈琲が猫に良いとは思えないし、それ以前に大吾が飲む為に淹れたものを、猫が飲むのはおかしい。






駄目だ福。それは大吾の、珈琲だ。







本日の逸品・5パック入りの珈琲




22

朝ガスト

IMG_20181122_100944.jpg

午前中に3件。

午後から2件。

どちらも大きくまとめれば、なので。細分化するともっと多いけれど。



税金の話を聞いてきた。大吾はそういう職業ではないけれども。

税といふものは。払うと良い事がある訳ではなく、払わねばお縄(逮捕)になる仕組みだ。






仕組みや成り立ちは兎も角、税金自体に文句は無い。ちゃんと使ってもらえるなら。

そして、社員も社長も事務も経理も税務も全部やる!と決めたのは自分だ。



取り敢えず、一度は何でも、やってみる。



その意気で頑張らねばならない。努力も我慢も必要だ。

知らない事は学ばなければならないし、学んだ事は憶えなくてはならない。






そうやって世の中の仕組みと向き合い、自分と向き合う。

そうやっていると、自分の内なる声が聞こえてくる。



嗚呼…めんどくせぇ。



中卒の頭でやる事なのか、これ。単語がイチイチめんどくせぇしよ。

消費税20%くらいにして、他の税金なくせば良いんじゃねぇか?…なんて訳にいかないのは、分かっておりますけれども。






そんな今日は久々にガストで朝ご飯。事故って怪我して、休職してリハビリ中に、先代と作ってきた会社が潰れて。

ケガとこれから入園する小さな姫、様々な手続きの書類を抱えて。時折、途方に暮れながら、よくこうしてガストで朝ご飯食べたな。



他にもモーニング食べられるところはたくさんあるけれど、大吾はガストの朝ご飯が好き。シャバシャバの珈琲とカサカサのパンも愛おしい。

コスパだけの問題ではない。ガスト(主に新発田店)の朝ご飯には、随分と励まされた。あの頃は割と難儀だったな。お金と時間的には、今の方が大変だけれど。






あの頃の、不安に比べりゃ、楽なもの。







本日の逸品・目玉焼きをトーストで




20

君の目と耳

IMG_20180928_124901.jpg

大吾は唄者。

店では自分の唄を、道端では色々なジャンルの好きな唄を、自分なりに唄っております。

そんな大吾には最近…というか、近年、思う事があります。それはライブ時における録画行為について。



大吾は基本的には、録画には反対かな。出演者やスタッフが資料用に、ってなら良いけれど。自分個人に於ける肖像権やら著作権やらと言う気はないし。ただね、違和感が拭えない。

これはステージ上からは分かりづらいのだけれど。会場の一番後ろから観ていると、顕著に感じる違和感。






あちらこちらでスマホが掲げられ、いくつもの小さな画面にチラチラとライヴ映像が映し出されている。

ふと我に返ってその光景を眺めると…正直、気味が悪い。



照明が暗めの会場や、そういうライティングの曲だと、眩しくて気になる。場面によっては、大袈裟でなく目障りだ。

アリーナやホールでもそうなのだから。ステージが少し高くても、フロアが平場なイベントや小さなライヴ会場なら尚更。






前の方でスマホを掲げられたら、目障りどころか、見えない。以前、某イベントに友達のバンドを観にいった時も。

広場にステージを組んだ会場で、客席にはイス。観客は多かった。我が家の小さな姫も連れて観に行ったのだけれど、前列にいる大人達が一生懸命動画を撮影していて。



その後ろで撮影している人は撮りにくいので、更にスマホを持った手を高くする。

その手とスマホが邪魔で、小さな姫にはステージが見えなかった。何だコレは、アホか?と思うわけです。最後列で肩車して何とかしたけれど。






幼い子供も。

背が低い人も。

座っていないと辛い人も。

そのスマホが邪魔になるのだ。

お前らの動画コレクション用の、スマホのちまい画面を観に来てるんじゃねぇんだ、と。そして演者としても観客としても、まず純粋に一音楽ファンとして思う。



あなた今、一体何を、観ているの?



その小さな画面に収まる動画を観に来ているの?

今、演者が心血を注いでライヴをしている、それを観に来ているんじゃないの?

遠くの誰かの為に、理由があってどうしても観に来られない誰かに見せる為に、っていう理由がある人もいるだろうし、全部が駄目とは言わない。でも、出来たらその目で観て、耳で聴いて、肌で感じてほしい。






音源や映像は本来売り物。

それ以前にね、ライヴは音と想いを共有するもの。

俺達、録画される為にライヴしてるんじゃないから。







本日の逸品・安全ピン




28

26時

IMG_20180722_122042.jpg

事務所に籠もって、ひたすら事務作業。今夜も今のところ、ノンアルコウル。

申告、納税に向け、死んだお魚のやうな目つきで数字と追いかけっこ。



その昔、聖者が籠もった事から、聖籠という地名になったらしい大吾の居住区。

愚者だったら愚籠町になっていたのか。良かった、聖者で。ありがとう、聖者。






そんな事を考えながら、書類とパーソナルコンピュータの画面を交互に睨み続ける。

どアナログな大吾だが。いい加減マウスを買わないと辛いという、デジタルな悩みを抱きつつある今日この頃だ。



年末までに終わらせておかなくてはならない仕事量を考えると。

これが大変だと思う前に、毎日この手の仕事をしている人は、すごいなって思う。






あっという間に霜月も下旬。間も無く師走。間も無く年末だ。

ついこの前、正月を迎えたばかりなのになーと。そんな年寄りじみた事を想ふ。



でも。帳簿の為、睦月からの経費や入金を一つ一つ攫っていると。一年って長いんだなーって感じる。

そう感じられるって意味では、悪い仕事ではない。かも。でも、この作業の為、年内は夜も休日も自由な時間が満足に取れなそう。あっと言う間に今年も暮れそうだ。






嗚呼。

数年前だと思っていたけれど、これ今年だったのか…とか。こんな時もあったな、まぁまぁ頑張ったよな、とか。

昨日より明日の方が大切だけれど。それでも、これは忘れてはいけない事だとか。気持ちとして、大切に持っていようとか。



そんな事が時々出て来る。いくつかの出来事や場面を思い返しながら、小さな事務所で夜な夜な仕事をしていると…思わずスコッチの瓶に手が伸びてしまう。

いけない。飲んじゃいけない。また入力を一桁間違えたり、全部支出で打って真っ赤っかになったり。最初の字が大きくて枠に収まりきらず、右に行くほど小さくなったり。



嗚呼…まるで、マトリョーシカの、様相だ。






飲んじゃ駄目だ

飲んじゃ駄目だ

飲んじゃ駄目だ

飲んじゃ駄目だ

飲…







本日の逸品・ノンアルコウル麦酒




20

オトナ珈琲

IMG_20181119_182658.jpg

師匠が走る時期より前から、すでに忙しい。

今年はずっと忙しい気がする。性格なのか性質なのか。或いは星回りなのか。

暇さえあれば忙しい気がする。まぁ半分は気のせいだろうけれど。



世の中のきちんとした社会人、きちんとした大人は、多分もっと忙しいのだろう。そういうところで真面目に頑張っている人は、すごいなって思う。

大吾もある程度、寝る間を惜しんではいるが。あくまで出来る事を出来る範囲でやっているに過ぎないだろうし。






やった事が無くても、自分でやろうと思ったらやるけれど。

結果的にどんな事でも、ある程度は出来るようになるし、出来るようにする。



勿論、努力はする。あくまで自分なりで、自分基準。世間と、誰かと、比べる様なシロモノではない。

やると決めたのが自分なら、やって当たり前。やる以外にない。






駄目な時もある。どうしても出来ない時もある。失敗から学ぶなんて、しゃらくさい事は考えない。

その時は失敗そのものを学ぶだけだ。失敗しないに越した事は無いが。一撃必殺を百発百中は、現実的に無理だ。



大吾は思う。駄目が無駄になるのは、失敗を自分のせいに出来ないから。

仕事も遊びも、恋でも金でも。誰かのせい、何かのせいにしてりゃ、そりゃ簡単だろうよ。






簡単な事は、簡単でしかない。例えばプチプラでも映えるのは、身に付ける人間が安っぽくないから。

ブランドに塗れてもゲスにしか見えないのは、身に付ける人間が安っぽいから。



そこら辺で言えば、大吾はストイックで立派なオトナのオトコだ。

22時を過ぎてなお、アルコウルを口にしていないくらいオトナのオトコだ。

ナウいカップに珈琲を落とすくらいオトナなアレだ。






何故ならば、数字仕事が、山積みだ。






早く人間になりたい。

酒持って来い。







本日の逸品・クリームシチュー




35

今週の〆

IMG_20181118_224307.jpg

出だしからして。なかなかだった今週も、ようやく土曜日の夕食時を越えて。

身体の不調もなかなか回復しきらないが、そこら辺は気力でカヴァー。弐号機を車に積んで、城下町の飲み屋街へ。



想像力が足りていない人って何処にでもいるもので。それ自分が言われたら嬉しいか?って事を、平然と言葉にしたり。

相手の立場や立ち位置も考えなかったり。バファリンみたいな錠剤だって、半分は優しさで出来ているというのに。






そんな一週間を、こんな気持ちのまま終えるのは、人生の無駄遣い。それでは駄目だ。

身体は冷たい夜風に当たらず、ゆっくり寝ろ信号を出しているが、否決。唄いに出る。



唄でストレス発散!唄ってスッキリしよう!なんて事ではない。唄は遊びだ。

でも遊びでやってる訳じゃない。根っから遊び半分の気構えでは、夜の飲み屋街では唄えない。






大吾の場合、体調は声に出やすい。今夜はギリギリの線だった。

今時期からスパッツにマフラー&焼酎お湯割りという、去年の自分に鼻で笑われそうな重装備で、新道の街角で唄う。



自分の中で多少無様でも。唄いたいと思う時は、唄うのが正しい。唄う事で獲られなくなるものや、磨り減ってゆく部分もある。自分自身に無理を強いる夜も少なくないけれど。

自分にとって大切だと思う事に、存分に気力を費やして。胸を張って一週間を終えたかったから。






こういう時、何故か普段より足を止めて聴き入る人が多かったりする。きっと不調な分だけ、いつもより真剣だからだろうな。

そんな中、80sのギタリストで、新発田の洋菓子の名店『PATELIN』の大竹さんが、いつもの笑顔とあたたかい珈琲を持って、フラッと聴きに寄ってくれた。



唄い始めて90分で活動限界に達するくらい、身体が厳しい夜だったけれど。大竹さんの笑顔を見たら、やはり今夜は唄いに出て正解だったと思った。

自分の選ぶ事の中に、自分の正解がある。当たり前かも知れないけれど。大吾には、それが唄だって事が、とても嬉しい。この一週間を鼻で笑えるくらい、良い夜だった。






嬉しいと、心も身体も、軽くなる。







本日の逸品・ホット珈琲




44

大日堂の御札

IMG_20180929_123221.jpg

九月の大船渡からの帰り道。岩手内陸部の大寺『中尊寺』に参拝に寄った際。

計らずも大日堂で商売繁盛の御札を買った。別に買う気は無かったのだが。



大日堂には人が居らず、セルフサービス。

御神籤も御札も木札も、賽銭箱に代金を入れて自分で取る方式。






誰もいなくて、誰も見ていない。言ってしまえば、御札も御守りも、勝手に持って行けちゃう状況。

だからこそ、人間の良心や日本人の美学が問われる、ある意味秀逸なセキュリティーシステムだ。



まぁ拾ったのなら兎も角。

かっぱらった護符に御利益があるかどうかなんざ、考えるまでも無いが。






さて。そんな大日堂を参拝した折。姫が護摩炊きの木札を「おねがいごと、かきたい!」と言い出した。それが三百円。

だが大吾のお財布には、細かいのが五百円玉しか無かった。人がいないのでお釣りは出ない。



まぁ五百円入れれば良いか。と、ふと横に目をやると、御札が二百円で売られていた。

ちょうど良く五百円。すっきりだねと、姫は護摩炊きの木札を書いて納め、大吾は御札を頂いてきた。






さて、何の御札だっんだろう?と開けてみたら、商売繁盛。この無欲感、この無意識感。

もう御利益有り有りなのではなかろうか?と、確信にもにた何かを胸に抱く大吾は、俗物感丸出しな愚者である。



そういえばハロウィンジャンボ、まだ結果見ていなかったな。

大金が当選しているのは間違い無いのだけれど…でもね、見ると夢が醒めてしまうから。






宝くじ、商売繁盛は、効かぬかな。







本日の逸品・キャベツ畑




35