お雛様御一行

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早いもので。
速いもので。
如月も最終日。他の月よりも2〜3日短いだけなのに、何だが随分と短く感じる。


明日は弥生初日。
大吾暦的には、今日で冬の終わり。
明日からは春、という事になる。






それにしても。
今年の2月はあっという間過ぎた。それも致し方ない。最近の暇無しっぷりと来たら…もう!って感じだ。
これにがっちりとお金が結び付いていれば、…もう♥って感じになるが。


そんな俗物みたいな事いっているから駄目なんだ!と諸兄の皆々様から言われそうだが。
良いんだよ、欲深い俗物なんだから。


欲深さ、それも男の、ロマンだぜ。






さて。
弥生でロマン、と言えば。そう、雛祭りである。毎年、お雛様はギリギリになって出すのがパターン化してしまっている。一緒にしてはいけないのだが…雪が降ってから、漸く取り掛かるタイヤ交換の様だ。


勿論。
姫の成長を祝い、そして願う雛祭りのお雛様を、タイヤ交換如き雑務と同列に並べてはならないが。
まぁタイヤも大事よね。命を載せているからね。






で。
ヴィンテージ古民家な我が家の中は寒いが、外は晴れていて良き日和。なので、満を持して、お雛様御一行に登場して頂く事に。
始めるまではアレだが、始めると毎年ながら、なかなか楽しい。


小物一つ一つの完成度が高いので、触っていて楽しい。これは絵描きが生まれた年に、絵描きのおばあちゃんが買ってくれた物。当時の金額にしたら、相当なものだっただろう。大吾の零号機、初号機、弐号機にV型装備を足しても、買えないくらい。
一世代を超えて、今は我が家のお姫のお雛様だ。


来年は。
来年こそは余裕を持って出して、少しずつ手入れをしてあげたい。






今年もよろしく。







本日の逸品・お雛様



20

並んだアンプ

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しがらみはあるが
駅も無い小さな町で
いい歳をした大人が
お金にならない自分の作った唄を
真っ昼間から全力で唄う。


それがどういう事なのか。
伝えたい気持ちもあったし、自分でもきちんと知っておきたい気持ちもあった。


まぁそれも、言葉にすれば、嘘臭い。






単純に楽しい部分も、ちゃんと沢山あった。
まず音が良くて。ホール自体が音楽用の設計だし、音響はサウンドウエストの西むらさんだし。


大きなホールで、良い音で、大きな音を鳴らす。それだけでも気持ち良いし。

普段から一人で活動しているから、ステージにアンプが並んでいるのを見るのも楽しい。







聖ロック広報部長の櫻井氏から頂いたスコッチ&お客さんから差し入れで頂いたクッキーで、楽屋で優雅にくつろいだり。


本日の演目
1.雨の秘密
2.終わりゆく世界
3.No.14
4.夏
5.ヴァルキュリー

ステージ自体も、嬉しい気持ちで唄えたかな。






聖ロック後。
もう一つ用事を片付けて、アレコレして。城下町の大好きな店のカウンターに座って、スコッチしながら、煙草に火をつける。


少し。
何かが欠けた様な気がする部分に、アルコウルが浸透している。そんな感覚を他人事の様に眺めつつ。一人の時間を満喫していると、気付けば日付変更線の手前。


いい日曜日だった。






そして。
人間は朝起きて間もないと、ちゃんと唄えないという当たり前を、朝一のリハで再認識した日曜日だった。







本日の逸品・お菓子の箱



23

聖ロック

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今日は居住地である聖籠での音楽イベント『聖ロック』に参加。酒の匂いがしない日中の大ホールで唄ってきた。
大ホールで初めて唄ったのは、新潟県民会館でのイベント。だったかな。


大ホールには大きな会場特有の雰囲気がある。その雰囲気も好きだし、加えて聖籠町文化会館の大ホールは、ものすごく音が良い。






高い天井。
長い廊下。
大小いくつかの楽屋が並び、ステージも袖も広い。
狭くて煙草の煙りとアルコウルが充満している小さなライヴハウスとは、随分と色々違う。


どちらも好き。
どちらも素敵だと思うし。
それに大きな共通点もある。
それは小さなライヴハウスも、音響設計が施されている大ホールでも。スピーカーも無いバーやカフェ、果ては飲み屋街の路上にも。






共通点。
唄や音楽の場について言えば。
それは誰かが音を鳴らさなくては、場はただ、無音のままだという事。それは寒風が吹き抜ける夜の路上でも、如何に立派なホールであっても、同じ。


いくら大きく増幅出来る素晴らしい設備や機材が揃っていても、素晴らしい技術とハートを持った音響師がいても。
鳴らさなければ、発しなければ、いつまでも無音のままだ。


何も無きゃ、何を掛けても、ゼロのまま。






だから。
唄者として、演者として。発する者として、最低でも1でいたいと思う。勿論1でいいやって事ではない。当たり前に100や120を目指すけれど、それでやっと1くらいの時もある。兎に角、最低でも1を割らない事。


その為に準備を。
その為の経験を。
ギターやアンプ。酒や映画。本や絵。お金や旅。思い出や未来とか。要るか要らぬかは、こっちで決める。

唄者としてカッコいいかカッコ悪いかは、聴きに来てくれたあなたが決めてくれたらいい。



勿論。精一杯カッコつけているけれどね。

それはエフェクトではなくて、燃料だって事。






会館。委員長。共演者。敏腕音響師。そして観に来てくれた、君。
今日も唄えて、楽しかった。ありがとう。







本日の逸品・花の香り



19

スープの具

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早朝。
ガストでモーニング。カサカサのトーストを食べながら、シャバッシャバの珈琲。


そんな書き方をするとアレだが。全然文句はない。
トーストと卵にドリンクバーとスープバーが付いて五百円でおつりが来る。






身体には…あまり良くないかもだが。毎日の事ではないし。


身体に良いものだけ食べて、健康で強く生きれるかって言ったら、違う気もする。






今日のひと稼ぎをする前。
朝早くにファミレスで書き物をしながら。

24時間営業で大きめなスーパーマーケットでも請求書は売っていないんだなとか

雪ってのは忘れた頃に降ってくるものだなとか

日曜日の聖ロックで何を唄おうかなとか

誰か初期型のティアナ(車)と猫事務所用のテレビ&冷蔵庫くれないかなとか

そんな事を考える。






スープバーには大きめの寸胴が一つ。スープと比較して、悲しくなるくらい少ない量の、削りカスの様な具がヒラヒラ泳いでいる。


それをお玉ですくおうとしても、あまり取れない。いっその事、具をすくおうとは考えずに。スープだけすくうのだ、と思ってすくうと、邪魔なくらい具が入ってくる。


ガストのスープバーに限った事ではないかも知れないね。






人生は、そういうところが、あるんだな。







本日の逸品・湯船でシャワー



8

ストーブの灯り

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今週中に。
書いて出さなければならない物事がいくつか。日曜日はステージもあるので、バタバタ。
仕方無く、夜に猫事務所に籠もって書き書き。


椅子と事務机の高さが合っていない(椅子が高い)のが、何気にストレスだ。背もたれも無いし。
こういう日常的な小さなストレスこそ、真っ先にお金や労力を用いて解消するべきだ。






と気付いてはいるのだが。
椅子が無い訳じゃないし…とか自分を納得させ、スコッチ買ったり、ご飯食べに出たりしてしまう。


で、事務所で椅子に座る度に、高さが合わねーなぁ、と。
次のギャラが入ったら、古道具屋で買ってこようかな。






さて。
最近、夜な夜な猫事務所で書き物をしていると。何だか眠れないの、という4歳児らしからぬ理由をつけて、お姫が夜遊びにやってくる事がある。


別に用事がある訳ではないのだろうが。普段は眠っている夜遅い時間に、間接照明とストーブの火だけの薄暗い事務所の中に入るのが楽しいのだろう。






大吾も眠るのが下手なので、お姫が寝付けない事で叱りはしない。まぁ、本当は良くないのだろうけれど、毎晩ではないし。
それに、女に甘いのが、男だ。


当然、書類は続けられないので、大吾はスコッチ、お姫はお茶とつまみ用のチーズを食べながら、世間話などをする。今日はファンヒーターと灯油ストーブの違いについて。


少しだけ、大人な気分が、良いのかも。






大人になっても、こういう日常の何気ない事を、憶えていてくれたらいいな。







本日の逸品・シチュー



23

リハーサル

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スタジオにてリハ。
次の日曜日、2/26は聖籠町の文化会館大ホールで『聖ロック』というライヴイベントが開催される。


大吾は『蔵之助商店』というユニットで出演する予定だったが、諸事情によりソロでの参加型となった。






ソロでの弾き語りの場合。
あくまでも嶋本大吾の場合。
ライヴ当日、セットリスト(音響さんや照明さんに渡す曲目リスト)を書く段階で、その日に唄うやつを決める事が殆ど。


事前に…まぁこれはやりたい!とか、これはいつもやるやつ、とかはあるけれど。事前に曲目全てを決める事は、まず無い。演奏曲目が本番のステージ上で変わる事も珍しくない。






良いか悪いかで振り分けたら、きっと悪いのだろうけれど。
その時の心や身体が一番求めている唄をやりたいって思う。だから事前に一から十まで決めても、あまり素敵じゃない気がする。


それに、お客さんや共演者に急にリクエストされたりもするし。
カヴァー曲なら場面と気分で、どうするか考える。
自分の作った唄なら、ライヴでリクエストされたら必ず応える様にしている。


リクエスト、されると実は、嬉しいの。






さて。
ゲネプロ(通し稽古)するでもない。きっちりセットリスト(演目)も決めない。なら、リハーサルする意味無くない?って聞かれた事もある。勿論、意味はある。大ありだ。


さっと取り出した贈り物のリボンがヨレていない様に。花がしおれていない様に。
手入れをし、確認をし、何よりもその贈り物を愛でる事。手にとって素敵だな、幸せだなと思う事。その為のリハだ。


練習というより、準備だ。






そして。
贈り物を渡すに相応しい自分にする為の、稽古でもある。







本日の逸品・B50スタジオのエアコン



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休みの日

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北から南、海から山まで車を走らせたり
絵描きが出店するイベント会場へ道具を運んだり
幼い姫とお茶したり
淑女な叔母君とお茶したり


おにぎり食べたり
パンを食べたり
唐揚げ食べたり
クッキー食べたり
ラーメン食べたり
と、忙しい1日。






日々忙しいし。
休日だから家から出ず、何もせずにゆっくり休もう。
という考えは、大吾には無い。


何もしないで過ごすのは、具合の悪い時くらい。予定があるから、その日は仕事は入れない。的なお休みの取り方が基本だ。






1日オフになったら、アレしようコレしようと、常に頭の中でマギが脳内会議をしている。結局大した事はしなかったりもするが。


休日だし、のんびり心身を休ませたい。そう思ったら山の温泉まで行ったり、城下町まで飲みに行ったり、美味しいものを食べたり。


心身を、労う事が、休息だ。






じっとしていても、生きてりゃ疲れる。心も身体も疲れる。何も考えないでいるってのも、難しいし。
まぁ動けない時とか体調の悪い時は、横になったりしていた方が良いけれど。


良い景色や美味しいものを求めて遠出したり
好きな人と出掛けたり
会いたい人に会いに行ったり

そういう事で得られる栄養って、大事だなって思う。






寝る間を惜しんでアルコウルを嗜む一人の時間も、立派な栄養なのだ。







本日の逸品・おしらせカード



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